マンホールの「蓋(ふた)」は、私たちが日常生活で利用する車道や歩道に数多く点在し、馴染みのあるものです。
しかしながら、鉄製のマンホール蓋はアスファルトよりも滑りやすく、さらに雨や雪に濡れるとより滑りやすくなります。そして、歩行者や自転車、バイクの転倒事故や、車の追突事故を引き起こし、大変危険です。
上記のような危険性を回避するため、マンホール蓋には滑り止めが必要です。
対策として、まず、マンホール蓋の表面に模様や凹凸をつけることで滑りにくくすることが挙げられます。しかしながら、マンホール蓋は車両がその上を通行することで、表面が擦り減り、より滑りやすくなるため、摩耗して凹凸がなくなったマンホール蓋をそのまま放置しないことも重要です。
次に、スリップ防止のシートを貼り付ける滑り対策があります。設置者である自治体にとっては、マンホール蓋ごと取替えるとなると多くの費用がかかるため、滑り止めシートを使用することでより安価で滑り対策が可能です。
マンホール蓋の滑りを原因とする事故が起こると、設置者である自治体が責任を問われる場合があります。急速に高齢化が進む中、だれもが安全に安心して通行できる道路を整備するための対応が求められています。